遠慮はもうやめた。薬の真実を伝えると決めた日
- Teppei Ida
- 5月1日
- 読了時間: 3分
今日は、お友達の家でランチをしてきました。
彼とはバイク仲間で、普段ランチをご一緒するような間柄ではなかったので、「何かな?」と思いながら訪問。
どうやら彼が携わっている化粧品ビジネスの紹介が目的だったようです。
正直なところ、私は化粧品にあまり興味がありません。でも、彼の熱心な説明を聞いているうちに、「なるほど、良い製品なんだな」と納得しました。
彼は私が化粧品に興味がないことを知っているはず。それでも彼は、誠実に私に話をしてくれました。
そこで、ふと気づいたことがあります。
私自身、普段あまり「推し」が強い方ではなく、断られたらそれ以上は踏み込まない性格です。逆に、強く営業されると、少し引いてしまうタイプ。
でも、今回の彼の姿を見て、「おせっかいも必要だな」と感じました。
なぜなら、良いことを伝えることは、決して悪いことではないからです。
もちろん、しつこすぎたり、高額な商品を無理に売りつけるのは別問題ですが…。
私には足りなかった「推しの強さ」を、彼から学ばせてもらいました。
これを機に、自分の姿勢も見直そうと思いました。

少し前置きが長くなりましたが、現在の私の活動についてお話しします。
私は現在、要介護の方を対象に、薬の相談があれば応じるというスタンスで仕事をしています。
必要があれば、処方医に連絡し、薬の内容について確認することもあります(※薬剤師としての「疑義照会」ではありません)。
ただし、基本的には相談があった場合のみ対応しており、こちらから積極的に薬の話をすることはありません。
ケアマネジャーとしては、それでも十分かもしれません。体調変化や生活に支障がなければ、あえて踏み込む必要はないのかもしれません。
でも、当社の経営理念は「薬を減らして健康になる」です。
そう考えると、今の姿勢は少し消極的、あるいは無関心に近いのかもしれないと思いました。
薬剤師の資格を持っているケアマネジャーなら、薬の確認は原則全員に行ってもいいのではと感じています(もちろん、個人情報なので、本人が見せたくない場合は無理に見ません)。
その上で、生活や体調について丁寧にお伺いし、必要な情報提供ができれば――そして、相手の“本音”に触れられれば――それは理想的な関わり方だと思うのです。
要介護状態の方が多く、介護保険を利用している以上、本人の選択は尊重されるべきです。
ただ、私は「ある程度の道筋を示すこと」も必要だと考えています。
薬を飲んで副作用で苦しんでいるのに、それが副作用だと気づいていない方は少なくありません。
その事実をお伝えすれば、「それでいいです」と言う方はほとんどいないでしょう。
だからこそ、積極的な関与が生活の質(QOL)向上につながると確信しています。
そして薬が減れば、医療費削減にもつながるのです。
まとめ
「謙遜も過ぎれば傲慢になる」という言葉があります。
薬についての知識――特に副作用に関する知識は――出し惜しみせず提供していくことが、私の使命だと改めて感じました。
ただし、副作用の情報提供を通して怖がらせるのではなく、「薬が減って、生活の質が上がる未来」を一緒に描いていく。
そんな関わりを、これからも大切にしていきたいと思います。
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