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薬の目的と考え方

更新日:5月1日



最近、「薬の役割や処方の在り方」に対する考え方が、医師や他の薬剤師、患者とでは、違いがあると感じるようになりました。

なぜそのような違いが生じるのか。その根本的な原因について、自分なりの視点で考察してみました。

今後の皆さまの考え方の一助となれば幸いです。ぜひ最後までお読みください。

 


薬とは

 

まず、「薬とは何か」を確認しておきたいと思います。

薬の起源は古代に遡り、自然界の植物や鉱物などから病を癒す手段として用いられてきました。その後、研究や技術の進歩により、現代の医薬品が開発されてきたのです。

 

現在の日本では約20,000種類を超える医療用医薬品が処方されています。

 

一方で、ごく一部ではありますが、有効性や安全性の問題から販売中止となった薬も存在します。とはいえ、薬の種類は年々増加し続けているのが現実です。

 

薬の目的


そもそも薬は何の目的で生まれてきたのか、、


たとえばペニシリンは、1928年にアレクサンダー・フレミングによって青カビから発見された画期的な抗生物質で、命を救う手段として多くの患者に貢献しました。

このように薬とは本来「病気を治す」「症状を緩和する」ためのものであると、私は考えています。

 

予防


しかし近年では、「予防」を目的とした薬の処方が増加しています。特に、生活習慣病に対する薬――高血圧、糖尿病、脂質異常症などが代表的です。さらに、がんや認知症も生活習慣病の一種として予防の対象となり、これらに対しても薬が処方されるようになっています。

 

もちろん、すべての予防薬が不要とは思いません。しかし、生活習慣に起因する病気であれば、まず見直すべきは「生活そのもの」ではないでしょうか。

 

たとえば、食べすぎ・飲みすぎ・喫煙などの習慣を改善せずに薬を飲むのは、「毎晩ラーメンを食べながらスポーツジムに通って、なぜ痩せないのかと悩む」ようなものです。

 

さらに、これらの診察や治療には医療保険が適用されており、つまり私たちの税金が使われています。その税金が、生活習慣を見直さず薬に頼る予防医療に使われている――ここに私は違和感を覚えます。

 

予防医療にはリスクに応じた3段階があります。


疾病予防ん
疾病予防ん

図にもあるように、1次予防(発病前)、2次予防(早期発見)、3次予防(再発防止)の区分があり、中でも3次予防がより重要とされています。

 

1次予防においては、健康診断や人間ドックで異常が発見されたことをきっかけに薬が始まるケースも少なくありません。


どこまでが予防なのか、、どこからが治療なのか、「予防」と「治療」の境界が曖昧になってきていることが、私が感じる違和感の正体です。

私は1次予防には薬は不要だと思います。


減薬に対する私の視点

 

私の経験上、現在の医療現場では治療よりも予防のために薬が使われている印象が強くあります。生活習慣病の予防のために薬が出されることが当たり前になっています。

 

しかし本当にその薬はすべて必要なのか?その効果は定期的に見直されているのか?

ときに、効果が乏しい薬が惰性で処方され続けていることがあります。患者さんも医師も、処方された薬を継続することに“暗黙の合意”ができてしまっているように感じます。

 

人は変化を嫌います。今が「安定している」のであれば、なおさら変えたくない。

しかし、その“安定”は本当に健康なのでしょうか?

 

「薬を飲んでいるから血圧が安定している」

それは“本当の健康”と言えるのでしょうか?

 

もっと、自分自身の体に向き合う時間が必要なのではないか――

それが、減薬の第一歩だと私は考えています。


まとめ

 

薬に対する考え方や意識の違い――

これは、私がここ最近ずっと感じ、考え続けてきたテーマです。

 

私はもともと「無駄を減らす」性格です。大量生産・大量消費の時代から、本当に必要なものだけで暮らす社会へと移行すべきだと考えています。

 

薬には必ず副作用があります。だからこそ、「最小限・必要な分だけ」の薬で生活してみてはどうでしょうか?

 

まずは、主治医やかかりつけ薬剤師に相談してみてください。

必要であれば、セカンドオピニオンも大切です。当相談所でもご相談を承っています。

 

ご精読、ありがとうございました。

 

 
 
 

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