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執筆者の写真Teppei Ida

骨粗しょう症相談事例



新年あけましておめでとうございます。


今年から当相談所を利用していただいた方の事例を紹介しようと思います。


こんな悩みがあるけど相談できるの?等と迷っている方の参考になればと思います。


今回は、骨粗しょう症の薬に関しての相談事例を紹介します


「骨粗しょう症と言われ薬が出されたがいつまでこの薬を服用すればいいのか」と

70歳の女性から相談を受けました


骨粗しょう症とは、

骨密度の低下によって骨がもろくなり、骨折しやすくなる病態

です。(メルクマニュアルより)



その方が服用していた薬は「ビスホスホネート製剤」という薬で、骨吸収(骨が壊される事)を抑える作用があります

(骨は骨形成(骨が作られる)と骨吸収を繰り返し一定量を維持しているが、年齢が上がると骨吸収が骨形成を上回り骨量が低下する)


この女性に、服用を続けたいか続けたくないか聞きました


答えは、

特に続けたくもないしやめたくもない

とのこと


どっちだい、と思いましたが(^^;そのような方もいるんだなぁと思い相談に応じます


この相談‐いつまで服用するか‐に対する私の答えは

「やめたければすぐにでもやめれば良い、続けたければ3年を目安に続けて下さい」

です


あいまいな回答だとお思いでしょう、、


その理由を説明します


そもそも骨粗しょう症はそもそも病気ではなく骨量が低下した「状態」です

骨量は年齢と共に低下します

つまり骨量低下は人間の「自然の変化」なので、ご高齢の方が骨密度が低いのは当たり前といえば当たり前です


ビスホスホネート製剤は骨折予防の薬ですが、服用していても転んで強くぶつけたら骨折するのです

健康な成人でも骨折する事はありますよね


ビスホスホネート製剤の情報を検索すると、3~5年服用したら一度休薬するように、との記載が見受けられます

それ以上服用すると逆に骨折のリスクが上がるというエビデンスが基にあります


また副作用に顎骨壊死や大腿骨非定型骨折があります

(骨の薬なのに骨折の副作用がある(^^;)


なので、飲みたければ3年を目安に飲んでもいいですし、やめたければやめればよいです

骨折を怖がるより適度な運動で筋力を維持した方がよいと思います


薬を飲まない事で不安になる方は飲んだ方がいいでしょう

不安から様々な悪影響が生じます(別ブログで記載したいと思います)


大切な事は自分が納得して決断する事だと思います

医師におんぶにだっこはやめましょう


ご相談の女性はさっぱりした性格だったため、特に心配はなさそうです


ただ病院に行って検査をして骨量が低下していれば薬は処方されるでしょう


骨粗しょう症の薬で相談があるかたはぜひ当相談所まで



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