どこからが「依存症」か

どこからが「依存症」か

2020/09/02

最近、息子(8歳)の家庭用ゲーム機の「ネットゲーム」に対する執着が強くなってきています
そこでゲーム依存(ゲーム障害)について検討してみました


ゲーム依存は、ICD-11(国際疾病分類)において「ゲーム障害」と位置づけられています


診断ガイドラインによると
1. ゲームのコントロール障害
2. 日常生活においてゲームを優先する
3. 問題がおきているにも関わらずゲームを継続、エスカレートする
このような状態が12か月続くと「ゲーム障害」の診断となります


根本的な治療薬はありません


依存症は、物質や行動のコントロール障害であり、脳に原因があると言われています
脳内では理性を司る「前頭前野」の機能低下が起こっていると考えられます 理性の働きが落ち、コントロールが効かずますますゲームにのめりこみます。


私が子供の頃はファミコン全盛期で、ドラクエ、マリオ、ファイナルファンタジーにはまっていました。
息子がやっているゲームはインターネットに接続し、チームを組み戦い合う、あるいは敵を倒す、というゲームです
現在のゲームと昔のゲームの違いは、「オンライン」「オフライン」
ファミコンは「オフライン」 基本的に1人で、あるいは学校の友達と遊んでしました
現在の「オンライン」ゲームはオンライン上の不特定多数の人と遊んでいます


ゲームの「オンライン」化により、様々な可能性が広がりゲームが面白くなる一方、ハマる可能性も大きくなっているのでは、と感じます


息子はゲームに熱中している時は返事をしません
注意をしますが、あまりひどい時は怒りゲームを中断させます


以上を踏まえると、息子はまだ「ゲーム依存」にはなっていない、と思われますが、今後エスカレートしていく可能性はあると感じ、親としてのあるべき対応をとっていきたいと思いました

 

 

機能性ディスペプシア

2020/08/31

先日、消化器専門クリニックで医療クラークをしている方とお話する機会がありました

最近は「機能性ディスペプシア」が増えているそうです

「機能性ディスペプシア」とは、2013年にできた病名で、内視鏡検査などでもガンや潰瘍といった「器質的疾患」が見られないにもかかわらず、胃の痛みやもたれ感、食後の膨満感、不快感などを覚える疾患です

要するに、検査をしても悪いところがないけど、何となく胃の調子が悪い、という病気です(^^;

原因としては、 胃排出障害 胃酸分泌 遺伝的要因 社会的要因 心理的要因 アルコール・喫煙などの生活習慣 ヘリコバクター・ピロリの感染 などが関与していると考えられています(機能性ディスペプシアガイドラインより)

現場経験からは、精神的ストレスを抱えている方が多いように感じます この病気に対し、2013年6月アステラス製薬から「アコファイド錠100mg」という薬が発売されました

この薬は、コリンエステラーゼ阻害薬というものでアセチルコリンの分解を抑え、副交感神経を興奮させることにより消化管の運動を亢進させます

同じ作用機序をもつ薬としては、先日紹介した認知症の薬「アリセプト」や、排尿困難の薬「ウブレチド」などがあります

また、地下鉄サリン事件で有名な神経ガスの「サリン」「VXガス」も同じ作用機序です

副作用は、下痢、便秘、腹痛、肝機能障害、中性脂肪増加、白血球増加、血中プロラクチン増加などがあります このような薬を、何となく胃の調子が悪い、事で服用した方がよいのでしょうか?

現代社会には様々なストレスがあります 薬で治療するのではなく自分の体と向き合い、生活習慣を改善しストレスの原因を取り除く事が重要ではないかと思います。

 

 

アリセプト

2020/08/28

先日、抗認知症薬のアリセプトを服用した方がよい?という相談を受けました

そこで、アリセプトについて検討したのでご紹介します

アリセプトは、1999年11月にエーザイ株式会社から発売された認知症の薬です

医薬品が発売されるためには、試験(非臨床試験、臨床試験)をして厚生労働省から「承認」を受けなければ発売出来ません。

認知症の薬の場合、臨床試験において「認知機能の評価」と「臨床症状の評価」で有意差がある事を実証しなければなりません。

臨床試験は第Ⅰ相から第Ⅳ相まであります

第Ⅰ相 健康な成人を対象

第Ⅱ相 少数の軽度な患者を対象

第Ⅲ相 実際にその薬を使うであろう患者を対象

第Ⅳ相 市販後調査

第Ⅰ~第Ⅲ相を治験と呼びます

アリセプトの第Ⅲ相臨床試験において、 治験の対象は70歳前後 268症例を対象に24週間、二重盲検試験(薬と偽薬(プラセボ)を比較)を実施

評価はADAS-Jcogという、記憶、視空間認知などを評価項目とした70点満点の評価スケール

この評価において、アリセプトは偽薬(プラセボ)と2.44点開き有意差ありと判定された しかし、70点満点でわずか2.44点の差しかない! この1点は、「今日の曜日がわかるか」、「封筒に宛名がかけるか」といったもの! さらに、この試験開始時にアリセプトとプラセボの間にすでに3.80点、プラセボの方が認知機能が低かった!

メーカーは純粋に確率的な原因と答えています その結果、審査センターはいくつかの注文を付け、アリセプトを承認しました

その結果、アリセプトの添付文書には 「本剤がアルツハイマー型認知症及びレビー小体型認知症の 病態そのものの進行を抑制するという成績は得られていない」

つまり、アリセプトは病気の進行を抑えない、という事です

最終的に、服用するかどうかはご本人、ご家族様の意向になります

絶対に服用した方がよい、絶対に服用しない方がよい、とは第三者の私にはいえません

状況を客観的に把握し情報を収集した上で判断する事が重要だと思います

 

 

ポリファーマシーについて

2019/11/14

記念すべきReStartブログ第1回目はポリファーマシーについてお話したいと思います

まずその前に、ポリファーマシーとは何かについて

ポリ(多い)

ファーマシー(薬局、薬剤)

の造語で、「多剤併用」等に訳されるようです

ただ薬が多いだけではなく特に、害があるものを「ポリファーマシー」といいます

ご高齢になるほど病気が増え、服用する薬が増えていく傾向にあります

もちろん、治療に必要な薬は正しく服用していくべきですが、、

薬には、副作用があります!どの薬にも例外なく!

当然、薬が多くなれば、副作用も増えていきます

その為、定期的に飲んでいる薬の見直しが必要だと思いますが、、

なかなかそれができないのが現状!

一度開始した薬を減らすのは、処方した医師にとっても難しい事だと思います

薬をやめたことで症状が悪化するのではないか、中止するタイミングが難しい、等々

その為、医師に頼り切りならず、自分で自分の健康について考え、どのような症状で

どのような薬を服用しているか、と意識することが大切だと思います

その中で、生活スタイルを見直し症状が改善すれば、減薬につながるのではないでしょうか

今後、薬について気づいた事を記載していきたいと思います